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<スピードスケート>清水が引退会見…「正直、短く感じる」
引退会見で涙ぐむ清水宏保選手=北海道帯広市のホテルで2010年3月5日、木葉健二撮影

 五輪のスピードスケートで、日本で唯一金メダルを獲得した清水宏保(36)が5日、出身地である北海道帯広市のホテルで現役引退の記者会見を開いた。清水は「バンクーバー五輪の代表選考会(昨年12月)が終わった時に決意した。まぐれで勝って選ばれたとしても、五輪では実力的に勝負できないと思った」と引退理由を語った。今後は未定だが「いろいろ勉強して、メダルを目指す選手にアドバイスする立場になっていければ」とスピードスケートにかかわっていく意思を明らかにした。【田中裕之、冨重圭以子】

 清水は98年長野五輪で金(五百メートル)と銅(千メートル)、02年のソルトレークシティー五輪五百メートルでも銀メダルを獲得するなど、男子短距離界のエースとして長い間スピードスケートを引っ張った。スケートを履いてから33年。「正直、短く感じる」とスケート人生を振り返り「後輩と一緒にもっとスケートをやりたい思いもある」とも。

 うれしかったのは長野五輪の金メダルだが「五輪の2年半前に代表に内定してから、金メダルを絶対に取らないといけないという重圧は苦しかった」と話した。

 また「唯一の心残りは(五百メートルで)33秒台を出せなかったこと」と、常に最高の滑りを追求してきた選手らしい言葉も述べた。

 バンクーバー五輪は、解説などの仕事で観客席で見た。「自分が目指していた舞台なので複雑な心境だった」と言い「あの世代は」と話しかけたところで絶句。「ぼくのサインを持っている世代(の長島と加藤)が活躍したのを見て、ぼくがやってきたスケートが間違っていなかったと思った」と目を潤ませながら語った。

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