<井筒和幸監督>沢尻エリカは「血祭りにあげられてた」 「ヒーローショー」公開イベントで
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映画「ヒーローショー」の公開記念イベントに登場した井筒和幸監督

 井筒和幸監督3年ぶりの最新映画「ヒーローショー」の公開記念イベントが12日、東京・池袋の「サンシャインシティ」噴水広場で行われ、井筒監督や主演のお笑いコンビ「ジャルジャル」の後藤淳平さんと福徳秀介さんらが登場。井筒監督は「ヒーローを求める映画でなくヒーローを否定する映画。今のヒーローっていうのは祭り上げられてるだけで、いけにえにされてるんです」と熱弁。かつての監督作品「パッチギ!」でヒロインに起用した女優の沢尻エリカさんの話題になると「かわいそうに、血祭りに一時あげられてた。過ぎてよかったよ。彼女めちゃくちゃうまい女優さんだからね」と語った。 

【写真特集】井筒監督らが登場したイベントの様子

 井筒監督は沢尻さんについての質問がさらに続くと、「知らん! でも女優さんて、ああゆうもんだから。活躍してくれると思うよ。何だかんだ言われようと、世間がほっとかないと思う。魅力無かったら、いちいち言動を気にも留めてくれないでしょ。でも半分彼女だって血祭りに上げられていけにえにされたり、それが現代。いい仕事またしてくれるんじゃないですか」と語った。

 「ヒーローショー」は、映画「岸和田少年愚連隊」でお笑いコンビ「ナインティナイン」を、映画「パッチギ!」では沢尻エリカさんを起用してきた井筒監督が、人気のお笑いコンビ「ジャルジャル」を主役に抜てきした監督生活35周年の集大成的作品。

 芸人志望でヒーローショーの悪役のバイトを始めた気弱なユウキ(福徳さん)が、女をめぐってステージ上で大乱闘を起こしたバイト仲間同士の対立に巻き込まれてしまう。自衛隊出身のもう一人のユウキ(後藤さん)も加わって、彼らの暴走はエスカレートし、ついには決定的な犯罪が起きてしまう……。出口を求めてあがく若者たちの暴力や性などをリアルに描いた“青春バイオレンス・エンターテインメント”。

 イベントでは、福徳さんが劇中に登場するヒーロー「電流戦士ギガチェンジャー」のコスチュームに身を包んで登場。ヒロイン役の女優ちすんさんのコメント中には、お笑い芸人の椿鬼奴さんが悪役として乱入。ジャルジャルの2人が“ボコボコ”にされると、「ギガチェンジャー」がピンチを救うというショーも披露された。

 29日から全国ロードショー予定。エンディングテーマにはピンクレディーの「S・O・S」が使われている。(毎日新聞デジタル)

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