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忌野清志郎さんの名曲「雨上がりの夜空に」を熱唱中に、感極まったのか手で顔を覆う泉谷しげる |
歌手で俳優の泉谷しげる(61)が涙ながらに清志郎さんにレクイエムを送った。10日、都内で新曲「生まれ落ちた者へ」の発売記念ライブを行い、2日に亡くなった盟友忌野清志郎さん(享年58)のRCサクセション時代の名曲「雨あがりの夜空に」を熱唱。「今でも生きている」と死を受け入れない姿勢をあらためて強調したが、あふれる涙に悔しさがにじんだ。
あの泉谷が泣いた。終盤、「いまわの!」と叫び、名曲「雨あがりの夜空に」がスタート。観客750人も大歓声をあげ、総立ちに。泉谷は観客と一緒になって拳を突き上げ、マイクスタンドを振り回して熱唱した。歌えなくなる場面もあり、途中、何度も手で目を覆い「泣いてんじゃねぇ」と自分に言い聞かせた。歌い終わると「バカ野郎!清志郎」と、また叫んだ。
公演の中盤には「あいつの歌はキーが高いから大変なんだよ」と話したが、声を振り絞った。全25曲披露したステージの24曲目。恩返しの熱唱だった。
71年、RCサクセションのファンだった泉谷は東京・渋谷のライブ喫茶「青い森」で清志郎さんと出会った。気に入られて一緒にステージに上がり、同年デビュー。ライブの観客をなじるスタイルは当時の清志郎さんの影響で、この日も「やかましい!」「この野郎!」と叫び続けた。
「忌野清志郎が亡くなったってニュースが流れているが、違う。今でも生きてます。絶対あいつを殺さない。恩返ししてないのに、あの世に行かせるわけにはいかない。絶対、みんなの前に連れて帰るから」
亡くなった翌日の3日の会見で「通夜にも告別式にも行かない。冥福も祈らない」と言ったように、前日9日の葬儀式には行かなかった。「これからもずっとライバルとして先輩として…。大事なやつなんだ」。年は泉谷の方が上だが、清志郎さんを心から尊敬し「先輩」「師匠」と慕う。
ステージに上がる前、「雨あがり…」について「この曲はしょっちゅう歌ってる」と照れたが、関係者は「だいぶ長い間歌っていない」と証言。追悼歌として天にささげたようだ。