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覚せい剤取締法違反(所持)で起訴された酒井法子被告(写真:サンケイスポーツ) |
覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された女優で歌手、酒井法子被告(38)が、担当弁護士に“芸能界引退”の意思を伝えていたことが29日、分かった。6日間の逃走中、宿泊場所などを手配した東京・中野の建築解体会社「社長」(71)がサンスポに明かした。「社長」によると、榊枝真一弁護士がこの日、酒井被告と接見し、芸能プロ「サンミュージック」から解雇されたことを伝えると、「こうなるのは分かっていた」と冷静に受け止めていたという。
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薬物をめぐる大胆不敵な“犯行”が次々と明らかになる酒井被告が、14歳から続けてきた芸能活動に自ら“終止符”を打つ姿勢を見せた。
酒井被告の継母と40年来の付き合いという「社長」は29日、サンケイスポーツの直撃取材に応じ、この日、同被告を担当する榊枝真一弁護士に会い、酒井被告の胸中を聞いたと告白。それによると、所属事務所「サンミュージック」が同被告を解雇したことを、警視庁東京湾岸署を訪れた同弁護士から伝えられた酒井被告は、「社会をこれだけ騒がせたし、こうなるのは仕方がない。分かっていた」とショックの表情をみせることなく、現実を冷静に受け入れていたという。
「社長」は6日間の逃走に同行した継母とも連絡を取り合っている。その継母は「社長」に「法子は山梨に行ったとき、引退して、離婚して、子供(長男=10)と(継母の)3人で静かに暮らしたいと話していた」と漏らしている。「逃走は覚せい剤を抜くため」と、覚せい剤使用の隠蔽工作をしたたかに実行しながら、逮捕後の自分の姿も冷静に想定していたのか…。
さらにこの日、酒井被告が「自宅以外でも覚せい剤を吸った」と供述していることが新たに判明。これまで「10回ぐらい使用した」、「昨年夏以前にも覚せい剤を使用していた」と供述が変わり、徐々に“ヘビーユーザー”ぶりが明らかになってきた酒井被告。ついに自宅以外での吸引も認めたことで、これまで貫いてきたかたくなな姿勢がもろくも崩れ去った格好だ。
「社長」によると「現在、法子は接見禁止で会うことができない」という状態。このため、同弁護士から酒井被告の様子を聞いては、継母に伝えているという。同弁護士が所属する「みやび法律事務所」には、「社長」の弟が勤務しており、その関係で「社長」と同弁護士は頻繁に会っているようだ。酒井被告が同弁護士に「本を読みたい」と申し出て、同弁護士が小説を差し入れたこともあった。
一方、酒井被告の保釈申請については「使用での再逮捕が近いかもしれないので、申請は出さない」と断言。約300万円とされる保釈保証金については「最初から貸すつもりはないが、先方(被告側)が頼んできたら考えないといけない」と今回は“全面バックアップ”の姿勢を避けた。
すっかり観念した様子の酒井被告。事件の全貌が判明する日は近い。
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