斬新なデザインが話題を呼びそうな安室奈美恵の新譜『PAST<FUTURE』(オリコン) |
安室奈美恵(32)が2年半ぶりのオリジナルアルバム「PAST<FUTURE」を12月16日に発売する。安室はオリコン調査の「好きな女性有名人」「生き方が格好いい女性アーティスト」など9部門のランキングで1位を独占しており、No・1ヒットは確実。CD不況の中、初回出荷で50万枚を超えるとみられ、来年4月からは大規模な全国ツアーを敢行する。
07年6月の「PLAY」以来のオリジナルアルバム。ジャケットにも使われる宣伝用の写真は、安室が自身の顔写真を真っ二つに破っている衝撃的なショットだ。
実はこの顔写真、昨年7月に発売し、180万枚を売り上げたベスト盤「BEST FICTION」のジャケット。あまたの記録的なヒットを飛ばした栄光と実績を捨て、アルバムのタイトル通り、PAST(過去)よりFUTURE(未来)を意識し、ゼロからスタートした思いを象徴する写真だ。本人も「すべてをカラにして新しいスタートを切りたかった」としている。
制作に入ったのはベスト盤のツアー中だった今年3月。コンセプトを決め、レコーディングに入ったのはツアー終了後の8月から。約4カ月間かけて全12曲を収録。最大の特徴は、半分の6曲を映像化したDVDを付けていることだ。
関係者によると、安室のアルバムで初めて映像化を念頭において制作に入ったという。CD不況が続く音楽市場で、着実にシェアを伸ばしているのが映像商品。中でも安室は、最新のライブDVDが今年の女性歌手でNo・1の売り上げ(27万枚)を記録するなど映像でも根強い人気を誇っている。
その理由はアーティストとしての特性。いまの日本音楽界で安室と並ぶ歌唱力を持った歌い手はいても、踊りも兼ね備えた者はいない。CD不況が続くほど、映像的な魅力も持っている安室が存在感を示すことになりそうで、CMも日本コカ・コーラなど大手3社に出演している。アルバムの初回出荷は推定50万枚、ミリオンヒットも夢ではない。
ライブはその特性の真骨頂で、来年4月からのツアーが数十万規模の巨大公演になるのは間違いない。
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