忌野清志郎さん告別式に竹中直人、甲本ヒロトらが涙の弔辞
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ロック歌手・忌野清志郎さんの告別式に駆けつけた甲本ヒロト(9日午後、東京・青山葬儀所)

 今月2日にがん性リンパ管症のため死去したロック歌手・忌野清志郎さんの告別式が9日午後、東京・青山葬儀所で営まれ、会場には大竹しのぶ、竹中直人、甲本ヒロト、桑田佳祐らおよそ1000名の著名人・関係者が足を運び、そのほか一般のファンは3万5000人が詰め掛けた。(※17時現在)

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 会場は“ロック葬”らしく朝から忌野さんの楽曲やプロデュース作品などが大音量で流されており、1990年代半ばに行われたライブで実際に使用されていたウサギのバルーン、2年前の年越しライブで使われたコタツも飾られ、その横にはヒット曲「いけないルージュマジック」などのポスター、さらに再びライブで熱唱することを願っていたファンから贈られた千羽鶴も飾られた。開場を待ちわびるファンは徹、夜組を含め早朝から殺到し楽曲に41曲もの自身の楽曲や他のアーティストへの提供曲を流しつづけ、途中では大阪のラジオ局・FM802のキャンペーンソングとして制作され葬儀での出棺時に流された遺作「Oh!RADIO」の忌野が歌うデモテープ版も流された。

 キング・オブ・ロックとの最後の別れをするファンの列は、周辺の青山墓地などの道路を埋め尽くしており、ある運営関係者は弔問の際に渡される忌野さんのポストカードを「約5万枚準備しているが、足りるかどうか判らない…」。現状、受付は午後6時で終了予定だが「会場に来られたら対応します。何とか、終電までには終えれば…」とした。

 12時から始まった関係者向けの式には、およそ1000人が参列。式では最初に昨年2月に開催された『忌野清志郎 完全復活祭』に出演した忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNSらが演奏。参列者を代表しての弔辞には竹中、大竹、甲本が登壇した。

 中学3年生の頃にラジオ番組で楽曲と初めて出会い「何て独特な声の方だろう」とそれ以来、大ファンとなり後に自身の映画監督作品で忌野の音楽監督として起用した竹中は「今日はもの凄いプレッシャーです。いろんな呼び方があるけど、僕にとってはやっぱり清志郎さん。いつも『竹中、出番はないか?』って映画監督やドラマに出ていたらいつも声をかけてくれた。俺は(清志郎さんの)友達。ずっとずっと自慢していいですよね?清志郎さんは、ずっとずっと僕たちのなかで生きている。死んでない」と声を詰まらせながら慰霊に向かって語りかけて、式後報道陣の取材には「優しくていろんなモノに怒りを持っている方。でも優しくて…思い出とかそんなんじゃなくて、ずっとずっとずっと生きています」と話し、以前プレゼントで貰ったというプリズム色の指輪を見せた。

 大竹も「まだ、信じられない。ガンは消えると思っいたから、それで死ぬなんて思っていなかっただけに残念です。(天国から)愛と平和が1日でも早く来るよう、凛としていて下さい。最近は、メールで話すだけでしたが、本当に優しい方でした。これからもずっとファンでい続けますね」と寂しげな表情を見せながら最後の別れを惜み、会場を去る直前には列をなしたファンに向かって「愛し合ってるかい!?」と清志郎の名ゼリフを言い放っていた。

 さらに、革ジャン姿で出席した甲本は「あなたとの思い出にろくなモノはない。でも、今思えば全部冗談だったんだよな? 今日は、ありがとうと言いに来た。でも、この冗談はひどいよ……清志郎さん、ありがとう」と手を力いっぱい振って別れを告げ、同じ自転車の趣味で親交のあった俳優・鶴見辰吾も「忌野さんから『一緒に走ろう!』って言われたが…走れなかった。(ロック葬という)異例の葬儀だったが、清志郎さんの人柄が出ていて素晴らしかったです」と故人との最後の別れを偲んだ。

【主な著名人参列者】
甲本ヒロト、竹中直人、大竹しのぶ、桑田佳祐、永瀬正敏、鶴見辰吾、大友康平、オダギリジョー、BONNIE PINK、ゆず、原由子、Chara、スガシカオ、サンプラザ中野くん、及川光博、糸井重里、宇梶剛士、坂本冬美(順不同)

【会場で流された主な楽曲】
「ロックン・ロール・ショー」「多摩蘭坂」「スローバラード」「い・け・な・いルージュマジック」「サン・トワ・マ・ミー」「パーティをぬけだそう!」(忌野清志郎と篠原涼子)「危ない二人」(竹中直人)「Oh!RADIO」(忌野さんが歌うデモテープ版)

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