公然わいせつの現行犯で警視庁に逮捕されたSMAPの草なぎ剛(34)について、東京区検は1日、起訴猶予処分とした。区検は理由について「反省しており、社会的制裁も受けたため」としている。この処分に影響を与えたかどうかは分からないが、草なぎのファンらが寛大な処置を求めた、ネット上の署名活動には8000件以上もの声が寄せられていた。

 署名活動が行われたのは、IT企業のユナイテッドピープル(横浜市)が運営するオンライン署名サイト「署名TV」。

 同サイトでは現在500を超える署名活動が展開されているが、このうち「草なぎ剛さんの公然わいせつ容疑逮捕における不起訴処分等、寛大なる処置を。」と題するプロジェクトには、8672件の署名が寄せられていた。(数字は1日午後3時現在、以下同)

 同サイトの中でも、「犬猫の殺処分方法再検討の要望書」(1万2849件)「韓国への金融支援反対の署名」(1万2208件)に次いで、第3位の署名数である。

 草なぎの署名活動を立ち上げたのは一般人で、署名は国内のファンのみならず、中国、韓国、台湾など海外からも集まった。先月27日までに集まった署名分の6049件を東京区検と草なぎの所属するジャニーズ事務所に提出していた。

 サイト運営スタッフは「これだけ短期間で大量の署名が集まったケースは珍しい」と驚いている。過去にも、同サイトが集めた署名が注目を集めたケースがあった。

 こんにゃくゼリーを食べた高齢者や乳児が窒息死する事故が相次いだため、メーカーのマンナンライフが昨年10月、製造を中止。ところが、「餅も、のどを詰まらせる危険がある」といった擁護論が起き、約2万9000件の署名が集まった。内閣府に提出後、マンナンライフは改良したこんにゃくゼリーの販売を再開したという。

 しかし、ネットだから容易に署名が集まるワケではない。巨額詐欺事件で公判中のミュージシャン、小室哲哉(50)の減刑を求めた署名活動で集まったのは、昨年12月から今年2月までに326件。事件の性質が異なるとはいえ、草なぎの圧倒的な人気ぶりがうかがえる。

 また、不適切発言が原因で活動無期限停止が決まったタレント、北野誠(50)の処分解除を求める署名活動には、目標の1000件を超える1178件の署名が集まっている。

 「署名TV」は昨年3月にスタート。署名を求める人は住所と氏名や、署名のタイトルと概要、提出先と開始日・終了日、目標数などを打ち込み、審査を受ける。特定の個人を誹謗中傷するような内容は受け付けない。登録にかかる費用は無料だ。それにしても、街頭署名ですら、友人や家族の名前を借りた水増しが可能なのに、匿名性が強いネットで、署名運動が成り立つのか。

 この疑問に担当者は「アドレス認証など、不正防止のためのプログラムは取り入れている。単に署名するだけでなく、意見やコメントも書き込むことができる」と説明する。

 こうしたネットを通じた署名活動について、ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「今後、根付いていくと思う。ネットが世論形成や議論の場となり、行政や政治家に物を言う時代になっていく」と高く評価している。

 【展開中のオンラインでの署名活動ベスト5】

 (1)「犬猫の殺処分方法再検討の要望書」12,849

 (2)「韓国への金融支援反対の署名」12,208

 (3)「草なぎ剛さんの公然わいせつ容疑逮捕における不起訴処分等、寛大なる処置を」8,672

 (4)「不要ペット回収車全面廃止」7,334

 (5)「アニメ『犬夜叉』復活希望」6,956

  *数字はオンライン署名サイト「署名TV」に寄せられた署名数(5月1日午後3時現在)

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