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2日にがん性リンパ管症で亡くなった歌手、忌野清志郎さん(享年58)の葬儀・告別式が4日、東京・下目黒の羅漢会館で密葬として営まれた。前夜のしめやかな通夜から一転、RCサクセションの名曲「雨あがりの夜空に」など15曲が流れる中、司会者が「愛し合ってるかい!」「もう一発いくか!」と絶叫する“ロックライブ葬”となった。

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 密葬は冒頭から異例の展開だった。司会に起用されたのは、レコード会社で長年、清志郎さんの宣伝を担当し、現在もフリーとして清志郎さんのライブやイベントなどで“絶叫調”の司会をしてきた高橋康浩さん(46)。「盛大なる拍手と喝采(かっさい)をお願いします。フォーエバー! いまわのきよしろー!!」と叫び、「今日はボスのためにライブのような告別式を行います」と宣言した。

 赤いバラなど明るい色の花で彩られた祭壇の中、ピンク色で縁取られた遺影がほほえむ。「暗いことが嫌いだったので、明るく送り出そう」という遺族や親しい関係者の希望で、清志郎さんの楽曲を大音量で流し続ける中、映画での共演で親交があった大竹しのぶさん(51)をはじめ、竹中直人さん(53)、細野晴臣さん(61)、トータス松本さん(42)、RCのギタリスト、仲井戸麗市さん(58)ら約110人が参列した。

 喪主あいさつでは、夫人の栗原景子さん(53)は「本人も2回目の完全復活を目指して頑張ってまいりましたが、夢はかないませんでした。まだ気持ちが混乱しております…」と涙で声を詰まらせた。

 出棺時には、清志郎さんの事実上最後の歌声とみられる「Oh!RADIO」が繰り返し流れる中、「キヨシロー、サンキュー!」「また会おうぜ!」と、別れを惜しむ参列者の声が葬儀場にこだました。

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