安藤裕子、6年の軌跡を集めた初のベスト盤が好調 

安藤裕子

安藤裕子が、デビュー6年目にして初のベスト盤『THE BEST '03~'09』をリリースし、オリコンデイリーチャートで初登場3位(4月14日付け)を獲得した。

【関連動画】安藤裕子からのコメント動画

時にメロディアスなフレーズときらびやかなサウンドを散りばめたポップスを、時にシンプルなアレンジで自分の手の届く範囲のリアルな世界を歌う安藤裕子。そのヴォーカルは優しく、強く、甘く、そして時にはピッチャーが直球を投げるかのように、ヴォーカリストとしての感情を剥き出す。

安藤裕子は“巧い”。その巧みの表現力はいわば職人だ。彼女はシンガーとして、歌の世界をどうリスナーに伝えるか、どう歌えば一番リスナーのハートに届くのかという手段を心得ている。そして同時に、高いソングライティング能力を有しているのはもちろん、どのフレーズにどのメロディーを当てはめれば、歌に込めた想いや物語を一番鮮やかに描き出すことができるのかも、きっとわかっている。ゆえに、音楽に強いこだわりを持つディープなリスナーや、もしくは、自身のライフスタイルを構成する要素のひとつとして、音楽に重きを置き、彼女の描く世界観に共感を覚える20代~30代の女性ファンなどから強い支持を得続けるのだろう。

そんな彼女の6年間という活動期間の中で生み出された、70曲の中から厳選された楽曲で構成されているのが『THE BEST '03~'09』だ。

CD+DVD盤とCD2枚組(全29曲)の2形態でリリースされるこのベストアルバム。初回盤には“誰も聞いてくれないから、自分で書いちゃった。” という、このベスト盤のために本人が書き下ろした15,000字に及ぶ赤裸々な手記も付属。また、2005年に永作博美出演の日本酒のCMに起用され、収録アルバムが12万枚のセールスを記録した「のうぜんかつら(リプライズ)」や、デビュー曲「サリー」、最新曲「はじまりの唄」、さらに最初期の楽曲などなど、これだけで安藤裕子の魅力を再確認できる作品となっている。

タイアップ重視の爆発的な展開ではなく、作品を重視した堅実なプロモーションで独特の立ち位置を構築してきた安藤裕子。2009年は『THE BEST '03~'09』リリース後に、国際フォーラムA(東京)、グランキューブ(大阪)という、自身としてこれまでで一番大きなホールを含む全国8公演のツアーを敢行。加えて夏には<ROCK IN JAPAN FES. 2009>にも出演決定と、彼女は自分の足でひとつひとつ高いステージへと挑戦し、そして着実に素晴らしい軌跡を描き続けている。
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