27日に仙台市内のマンションから転落、死亡した日本テレビの山本真純アナウンサー(34)が「産後うつ」を患っていたことが28日、分かった。同日放送のフジテレビ系「とくダネ!」で、山本アナの実兄が育児や将来に対して悩んでいたことを明かした。同アナは昨年3月3日にダイビング・インストラクターと入籍、今年2月に第1子となる男児を出産。育児休暇中だったが、夫は海外勤務のため別居していた。

 育児休暇中に転落死した山本アナが、うつ病を患っていたことが明らかになった。親しい友人に悩みを相談していた。フジテレビ系「とくダネ!」の取材に応じた実兄の慎輔さんも「『子供を育てていく自信がない。明るい未来が見いだせない』という電話があった」と明かした。

 慎輔さんによると、今年2月に男児を出産した山本アナに異変が生じたのが4月。「すべてに自信がない」と訴えたという。ダイビング・インストラクターの夫が海外勤務中のため、都内の実家で両親と暮らし、育児に励んでいた。5月19日に病院で診察を受け「うつ病」と診断された。出産後の女性が患いやすい「産後うつ」だった。

 その後、治療を受け、体調は快方に向かっていた。祖父に孫を会わせるため訪れていた仙台での突然の転落死。携帯電話には「私を愛して下さった全てのみなさま ありがとうございました」という遺書のようなあて先のない未送信メールが残されていたという。

 山本アナは明るい性格で、交友関係も広かった。慎輔さんは「『心臓に毛が生えている』と自分で言っていたぐらい。まだ信じられない」と絶句した。悩みの要因としては「断定はできない」と前置きしたうえで「子供のこと、夫のこと、将来のこと」の3つを挙げた。

 親族を代表して重い口を開いた理由として「うつ病に対しての理解、対応というのがもっと必要だったと思う。そしてそれを周りの人にも知らせなければならなかった」と説明。「もっと理解してほしいし、勉強して、偏見を持たないでほしい。今後、皆さんに伝えていきたい」と訴えた。

 ◆産後うつ うつ病の一種。出産後、育児に自信がなくなり、イライラしたり憂うつになったり、子供を愛せなくなる。頭痛や不眠、食欲不振などが起きることも。出産経験者の1割が患うと言われている。自覚がないまま悪化することもあり、注意が必要。

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